鹿児島放送番組審議会

第378回 2020年4月

KKB鹿児島放送の番組審議会は志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回は新型コロナウイルス感染防止の観点から自社制作番組「Jチャン+」に関する各委員からのレポート提出をもって審議会の開催に代えることとしました。主な内容は次の通りです。

『Jチャン+』

  1. 緊急事態宣言の中、フェイクやデマが多いが、Jチャン+は冷静で的確な報道に徹していて信頼できる。助け合いが必要な時だが、そのような企画特集があり、今こそローカルニュースが必要とされている時だと感じる。
  2. 3月30日に小田都由キャスターに代わったが、1カ月で早くも夕方の顔に定着したようだ。樺山美喜子ニュース編集長は具体的にどういう立場で何を話すのか、もう少し立ち位置を明快にしても良いかもしれない。
  3. 冒頭の主要ニュースコーナーはその日の動きを短時間で知ることができ、翌朝の地元紙と並んで日々の大切な情報確認手段となっている。樺山編集長の解説はニュースをより知的に理解することができる良いコーナーだと思う。
  4. 4月1日の放送は当日からの市民生活の変化についての特集で、情報がコンパクトにまとめられていて分かりやすかった。フリップを使用した説明や関係者へのインタビューなど視聴者が理解しやすい内容だった。
  5. 樺山ニュース編集長の解説で報道内容の質や厚みが一層増し、リニューアル効果があったと思う。市議選の取り扱いは小さい印象を受けた。視聴者への投票行動の動機づけは報道機関の役割だと思う。
  6. 手作りマスクの特集はまさに旬の話題だが、作り方の解説はもう少し時間を割いて丁寧に見せてほしかった。
  7. 小田キャスターと樺山ニュース編集長が新たに加わる布陣で、キー局でも女性の解説者が登場する時代の中、鹿児島でいち早くこのようなポジションを採用されたことを評価する。ただ、少々物足りないと感じた内容の解説もあった。
  8. 小さな子ども向けの「マスクにゃんニュース」は文字へのふりがななど配慮されているが、後半にふりがなが無い部分がある。地元ニュースでもなく、毎日でもなく、ねらいがよくわからない。
以上のような感想や意見、要望が出されました。KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。なお、各委員に昨年10月から今年3月まで半年間の「放送番組の種別」と「種別ごとの放送時間」、自主的な公表として「CMの放送時間量」と「4月基本番組表の放送番組種別」を報告しました。
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