鹿児島放送番組審議会

第380回 2020年6月24日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、自社制作情報番組「ですです。」(2020年6月12日・金曜日午前9時55分〜)です。主な討議内容は次の通りです。

『ですです。』

  1. 今週のニュース・スポーツ・特集・天気予報・告知という構成ですっきりしている反面、あっさりして物足りない感じもする。天気予報は結果が違う時があり、確率が気になる。
  2. 限られた時間の中で多くのテーマを取り上げて盛りだくさんとなり、少し内容が浅い部分があるのではないか。天気コーナーで紹介した「傘の日」は由来も文字などで伝えた方が良かった。
  3. 勤務時間帯に放送されているため初めて見たが、ニュースあり、天気あり、今日のテーマありの凝縮された良い構成だと思う。出世アナウンサーのリポートも明るくてテンポが良く、好感が持てた。
  4. シンプルでわかりやすい番組に変わった。一週間のニュースは見落としていた情報もキャッチすることができて良い。「なぎさの家庭科」は梅雨の季節に気になる話題だったが内容的には知っている話で少し物足りない。
  5. ニュース番組とも違う生活に密着した地元の情報を提供する番組になっている。身近な豆知識などをタイムリーに届ける、こういう番組も必要だと感じた。
  6. メインMCの田中アナウンサーは落ち着いている印象。特集で漂白剤を使う場面はやはりゴム手袋をした方が良い。全体的に今回はおとなしめだったので思わず声をあげてポンとひざを叩く「ですです」というような話題が1個あれば良かったと思う。
  7. 「なぎさの家庭科」は浴室や部屋のカビ対策、洗濯の梅雨対策を幅広く伝えていた。KKBの番組リポーターがクリンネストの資格を持っているなど、スタッフの特技や能力の高さが番組作りに生かされていて非常にすばらしい。
  8. 浴室のカビとりのシーンが気になった。塩素系漂白剤を使う時は混合するとガスが発生するので手袋・マスク・眼鏡の着用は当然のことだがしていなかった。視聴者が健康被害を受ける恐れがあり、制作スタッフが注意事項を守らず非常に残念だ。
  9. 出演者の距離はとっていたが、今の時期、「ですポ。」の絶叫は壁に向かって叫ぶ演出にしてはどうか。「傘の日」の話は「曽我どんの傘焼き」などにつなげて発展させても良かった。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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