KKB鹿児島放送の番組審議会は志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回は新型コロナウイルス感染防止の観点から会の開催を見送り、自社制作番組「ぷらっと42.195キロ〜やっぱ菜の花マラソンって最高だな!SP〜」【2021年1月10日(日)放送】についてのレポート提出としました。主な内容は次の通りです。
『ぷらっと42.195キロ〜やっぱ菜の花マラソンって最高だな!SP〜』
- 新型コロナの影響で延期された第40回いぶすき菜の花マラソンの本来の開催日に、生放送で明るく楽しい番組にしたいという思いが伝わってきた。ただ、真面目な番組かお笑い番組か、立ち位置が中途半端な気がした。スタジオで出演者がもっとトークを展開してもよかった。
- 大会が延期されたため、コースを歩いて魅力を伝える趣旨は有意義だと感じた。中継では当日走るランナーにインタビューすると参加者の思いが引き出せたのではないか。
- 番組名から過去の大会映像や今年のオンライン参加者などマラソンに焦点をあてた番組を想像したが、予想とは異なる内容だった。菜の花マラソンそのものの取り上げを期待して見た人もいたと思う。
- 番組のタイトルにある「最高感」は伝わらず、過去の秘蔵映像満載の番組を期待していたので物足りなさを感じた。住民総出のおもてなしや新春の菜の花を見ながら走る景観・コースのすばらしさ、大会の発展や関係者のドラマなどを見たかった。
- 出演者2人のやりとりが大半を占めていたが、菜の花マラソンの応援番組にはふさわしくないと思う発言や対決があった。それよりコース沿線の地域的な特色・風土・魅力や大会に関わる地元企業の姿、市民の声を紹介して欲しかった。
- 盛り上がりに欠け、特に自転車の種類を決める対決はつまらなかった。菜の花マラソンにちなんだクイズ対決などをした方が良かった。
- コースの風物を紹介するほのぼのとした番組だった。1時間の放送はやや苦しいかなと思ったが、来年につなげるために努力された労を多としたい。
- 実際にマラソンを走ることはできなくてもランナーの気持ちを体感でき、参加してみたい、関わってみたいと思わせる番組だった。ウィズコロナ時代はオンラインでつながることも一つの方法だが、テレビと連携した取り組みは効果的だと実感した。