鹿児島放送番組審議会

第409回 2023年5月24日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に、県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。
今回は、4月17日(月)から4月21日(金)に放送した「Jチャン+」について審議しました。主な内容は次のとおりです。

課題番組「Jチャン+」
(令和5年4月17日(月)〜21日(金)18時15分〜18時55分(金 〜18時45分)放送)

  1. 村川アナと小田アナのキャスターぶりには安定感があると思う。また、気象予報士の浅川さんが加わったことで、さらに番組全体の印象が明るくパワーアップしてポジティブなイメージを感じるようになった。特に天気予報の話題がとても豊富になっていて、写真提供をうまく使い、天気や気候にまつわる話題提供のチョイスの幅が広がったと感じる。浅川さんは、村川アナとのかけ合いも好印象で、画面いっぱい使っての説明がとても見やすくて良い。ただ、各地の時間経過の予報が入り出したのはとてもいいのだが、県本土の部分が地図上に予報があり少し見づらく感じるので、もう少し色とかコントラストを工夫してはどうか。
  2. 以前は「ニュースを深掘り」というのが番組のコンセプトだったと思うが、現在は「ポジティブ」前向きな報道情報番組ということで、「リアルな事案を伝えつつ、前を向くための情報を積極的に伝えます」と番組紹介がされている。以前より柔軟な構成になっていて、タイムリーな話題を月曜から金曜まで連日横に通す構成も入っており、曜日ごとの縦と、一週間で通しの横串の紹介コーナーもあって、続けて見たくなる工夫がされているのではないか。また、この週は、奄美大島在住のミロコマチコさんの展示会や、プレーオフを控える鹿児島レブナイズについての特集など、地域に密着したニュースはよかった。
  3. 出水市に、伊佐市に続いて県内で2番目のレスキューホテルができたとのニュースがあった。熊本地震や米ノ津の災害などがあったことを考えると非常に有益だ。ただ、2番目にできたということであれば、1番目の伊佐市が現在どんな形で活用されているのか、そういったところも合わせて放送していただけるとまたニュースに厚みが出たのではないだろうか。
  4. 木育を特集で取り組んでいたが、スタジオでも木製製品を展示しており、視聴者にとってもわかりやすいような演出だったのではないか。インタビューでも実際紙芝居を作るにあたっての背景だとか、苦労したところを取り上げていたり、木育インストラクターが絵を描いたり、KKBのアナウンサーが朗読を行ったり、よい取り組みだと思った。特に森林が災害防止とかCO2の吸収など多様な役割を担っていることを子供たちに知ってもらうこと、木製製品の良さに親しんでもらうということ、そうした木育の取り組みをうまく紹介していたのではないか。
  このような感想や意見、要望が出されました。
  KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作にいかしてまいります。
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